2010年03月16日

[053]【研磨材屋のマニアな話C】知ってるとタメになるサンドブラストの豆知識(2)(2010/3/10号)

今月号は先月号に引き続き「研磨材屋のマニアな話」として秋山産業の専門分野の一つである「サンドブラスト」に関するお話しをさせて頂きます。
サンドブラスト(エアーブラスト)」は必ず『ノズルチップ』から研削材が噴射されます。この『ノズルチップ』についてタメになるマニアな話を幾つかご説明致しましょう。
「うちのサンドブラストって、どれくらいの粒の大きさの研削材が使えるの?」・・・秋山産業にはこの質問が結構多いです。特に酸化皮膜や埋没材の除去などには、なるべく粒度の大きい研削材を使用して効率化を図りたいという考え方がございます。
一般的には乾燥空気(水分・油分・異物ほぼゼロの状態)・全く湿気の帯びていない状態の新品の研削材で、「ノズルチップ径の1/5」の粒の大きさまでは通ると言われています。しかし、これはあくまで理想に近い最高条件での考え方ですのでやや非現実的かもしれません。実際には空気・研削材の状態や、研削材の粒度分布(同じ粒度の中でも全ての粒の大きさは一定ではありません)を考慮しなければいけません。
ノズル詰まりの発生が極力無いように考えると、「ノズルチップ径の1/8〜1/10」の粒の大きさまでにしておいた方が良いでしょう。例えば、φ1.0mmのノズルチップの場合、100ミクロン程度、φ2.0mmのノズルチップの場合、200〜250ミクロン程度が限界といったところでしょうか。これだけ余裕をみても、エアー配管内の水分発生がみられる場合にはノズル詰まりが起こる可能性があります。エアー配管内の湿気対策はしっかりと行ないましょうね!
秋山産業ではアルミナの場合で「250ミクロン」「180ミクロン」「125ミクロン」「105ミクロン」「50ミクロン」の各粒度の研削材を豊富に取り扱っておりますので、様々なサンドブラスト機械に対応した研削材をご提案致しております。研削材の選定にお困りでしたら是非お気軽にお問い合わせ下さいませ。
いかがでしたでしょうか? 『ノズルチップ』に関するお話しはまだまだございますがこの続きは来月号にて。知れば知るほど奥の深い「サンドブラスト」。次回もお楽しみに!!

<ご参考>
●様々な業界で活躍する吸引式サンドブラスト機
 ・汎用型吸引式サンドブラスト機
 ・小型循環式サンドブラスター
 ・ペンシルmini-U

●様々な業界で活躍する直圧式サンドブラスト機
 ・汎用型直圧式サンドブラスト機
 ・ペンシル・プロブラスト
 ・ペンシルmini-U

小型循環式サンドブラスター ASB-2型 ペンシルmini-U(吸引式) ペンシルmini-U(直圧式)
posted by ケンマ君 at 14:55| ケンマ君通信